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仙台に行って来ました [徒然なるままに]

今月11日に大地震で被災した友人の慰問のため、仙台に行ってきました。

地震の直後メールしましたが、返事が来ず・・・
ちょっと古めの家なのでつぶれちゃったのかしら?などと心配していたところ、14日に「やっと電気が繋がりました」とメールが来ました。

それまでは、なんの情報もなく、電気が点いてテレビを見て津波の物凄さに驚いたそうです。
私たちは11日の夜から見ていましたが、当事者はそんなものなんですね。
夫の弟夫婦も仙台にいますが、まだ建ててから7・8年の家に住んでいるし、高台なのであまり心配はしていませんでした。

でも、なんかしてあげたいじゃないの!
物を送ろうにもどの業者も東北3県には行ってくれないし、こりゃ行っちゃうしかないじゃん!
だけど、道が通れないし・・・などと悩んでいました。

自分の都合もあり、その週末はちょっと無理。
しかも、こちらがガソリンがなくて大騒ぎしているし。
じゃ、次週なら行けるかもねと、コストコに行って水なんか買ってきました。
(テレビで仙台市内で給水車から水をもらう人が放送されていたので)

でも、行ったは良いけど、燃料がなくて帰って来れなくなったら困るじゃないの!
そうそう、ポリタンに入れて持って行けば良いじゃん!
ところが、どこにもポリタンなんて売っていないよ!

二男にそのことを話したら「何言ってるの!ポリタンにガソリンなんてダメだよ!気化してちょっとした火で爆発するよ。今の季節だと静電気でパチパチってなっても爆発して一貫の終わりだよ!」と。
その時は東北道も緊急車両以外通れず、新潟まで行って山形越しをして行くつもりでした。
「新潟で給油して、山形でも給油して仙台の帰りにまた山形で入れる。」と指示されました。

そのコースだと雪があってチェーン規制があるから運転も大変だけど、行かなくちゃ!
そして、友人に電話しました。

週末に行くけど、何が足りないの?
せっかく用意した水は、電気が点く前に出ていたそうです。(良かったような残念なような)
彼女が言うには、「お米はたくさんある。乾物も足りる。生鮮食品がない」でした。
あとは、「ガソリンがないよ~」
どこにも行けないとか。歩いて行けるところにある店には品物がなにもないそうです。
分かった!行くときにパンを焼いて行くからねと約束して電話を切りました。

そんなとき、東北道で宇都宮まではいけることになりました。
じゃ、宇都宮まで行って、あとは4号線で行こうと決めましたが、やはり給油の心配が頭から離れません。
心配で眠れない夜中に携帯でニュースを見ていたら、被災地では渋滞を回避するために携行缶のみ給油していると、おばあさんが赤い缶に給油してもらっている画像が。

これだ!
で、早速夫がオートバックスに買いにいきましたが、「オートバックス全店で欠品している」とのこと。
じゃ、もうネットしかないじゃん。
オークションで10リットル入りのを3個落としました。
事情を書いて即送ってもらったのがこれ。
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もう、安心だね。あとは買い出し。
肉・魚・野菜・ハム・ベーコン・チーズ・卵頑張ってゲットしました。
金曜日に仕事を終えてから持って行くパンを焼いて、荷物を積み込んで。

出かける当日早起きして焼き豚を焼きました。
ももこは酔うから可哀そうだけど隣に預けてお留守番。
「ももこにもあげてね」と焼き豚と子豚のようなももこを隣に託し、6時9分出発。

マルルと
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夏も一緒です。
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しかもなんと、前日から東北道が全線一般車両通行可になっていました!
スカイツリーなど見ながら向かいました。
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都内を走っているころから、何台ものタンクローリーが。
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東北道でも、いっぱい走っていました。

自衛隊の車も何台も東北を目指して走っていました。
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こんなのも・・・・
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途中のSAで給油しようと並んでいたらシャンシャンと雪が降ってきました。
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こんなに寒いのに避難所じゃ暖房も少ないんだよね、可哀そうに。

ようやく、仙台宮城のICを降りたら、市内はガソリンスタンドに並ぶ車で、片側2車線の半分が使えず、渋滞していました。スタンドに並ぶ車の列は、逗子でも出来た列の何倍もあります。
どこに目指すスタンドがあるのか・・・・ずっと走ってもないねえ・・・まだまだないねえ・・・やっとあった!
そのスタンドにたどり着く前に夜になっちゃうんじゃないの?

1時ころ、彼女の家に着いて、持って行ったお土産を渡し、「お米だけはたくさんあるから」と作っていてくれた炊き込みご飯をごちそうになり、6年ぶりくらいかな?の積もる話や、震災の怖かった話を聞いて、元気な顔を見て安心しました。
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幸い、「ちょっ古めの家」は、少し建て付けが悪くなったくらいで、壊れなかったそうで良かった。
ただ、1回目の揺れが収まったとき、「開かなくなったらいけない」と玄関のドアを開けておいたところ、こたつの中で寝ていた老猫が、戸棚の荷物が崩れて落ちてきた音にびっくりして、開けておいた玄関から物凄い勢いで飛び出してしまい、いまだに帰ってこないとのことでした。

いつも、家の中で暮らしていたし、寝る時も布団の中でお母さんと一緒に寝ていた猫。
地震の日は吹雪ですごく寒かったし、年寄りだし、もう凍え死んでしまったのかもと、寂しそうな顔にこちらもしんみりしてしまいました。大切な家族を亡くす悲しさは私もよく分かっているしねえ・・・・

「泊まって行ってよ」と言ってくれましたが、被災者を訪ねてご迷惑を掛ける気もなく、「ももこが待っているから」と、4時少し前に失礼しました。
携行缶の1つ分を私の車に入れて、2つは彼女に進呈しました。

「えーっ!いただいても良いんですか!」と遠慮するご主人。
私たちは、また高速で入れれば大丈夫だからと無理矢理に押しつけちゃいました。
彼女の友人は津波にやられて、みんな流してしまったそうです。
「下着など届けてあげたかったけど、ガソリンがなくて行けなかったのよ」と、喜んでくれました。
早速訪ねてみるそうです。

帰りの東北道でも、夕方なのに被災地に向かう自衛隊や緊急車両と何台もすれ違いました。
テレビで見ていると他人事のような遠くのことでしたが、実際何か所もひび割れを直した東北道をガッタンとなりながら運転していると、本当に大変だったんだなあと実感しました。
仙台日帰りはとても疲れましたが、とっても充実した一日でした。

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